徳田八十吉 四代襲名

この度、亡き父の跡を継ぎ娘の順子さんが四代徳田八十吉を襲名しました。

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小松市の陶芸家徳田順子さん(48)が二日、父で昨年八月に亡くなった彩釉(さいゆう)磁器の重要無形文化財保持者(人間国宝)三代八十吉さんから名を継ぎ、「四代徳田八十吉」を襲名した。

 同市錦窯展示館で同日、襲名記念の「徳田八十吉四代展」が始まり、四代八十吉さんが来場。生家でもある同館に並んだ先代の作品を前に、「襲名は感慨深く、身が引き締まった。重圧を感じるが、作品に真っすぐ向かう精神を受け継いでいきたい」とさらなる精進を誓った。

 今回展示されている初代から四代までの秀作二十六点のうち、四点が四代八十吉さんの作品。「父の生きた証しを宇宙のかなたまで届けたい」との思いを込めた彩釉鉢「遥」や水指「昇竜」など、たおやかな作風の品をそろえた。

 四代展は八月一日まで。今月七~九日には県こまつ芸術劇場うららで、個展「四代徳田八十吉襲名展」も開く。 (浅井貴司)

    (中日新聞より)